「入籍」と「結婚」は同じ意味のように思われがちですが、実は意味が異なります。
結婚を目前に控えられている方は、これらの意味の違いをしっかり把握しておきましょう。
そこで今回は、入籍と結婚の違いについてご紹介します。
記念日についてもご紹介するので、記念日の決め方に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
□入籍と結婚の違いとは？
入籍と結婚は同じ意味として使われていることが多いですが、法律上では全く違う意味を指しています。
＊入籍
入籍とは、もともと存在している戸籍に入ることを指します。
例えば、結婚して離婚した場合、子供の戸籍を父親から母親の戸籍に移すことがありますが、これが入籍にあたります。
結婚をする場合は、役所に婚姻届けを提出しますが、上記で申し上げたようなケースでは、入籍届を提出します。
＊結婚
結婚とは、初婚の2人が婚姻届を提出して法律的に夫婦になることを指します。
まだ一度も結婚していない方は親の戸籍に入っている状態なので、結婚するときに親の戸籍から抜けて2人の新しい戸籍を作ります。
婚姻届では、結婚後にどちらの苗字を名乗るか、本籍地はどこにするかを記入するため、記入する際に苗字や本籍地を決めて役所に婚姻届を提出します。
婚姻届が受理されると2人は婚姻、つまり結婚したことになります。
しかし、初婚の場合でも「入籍」になる場合があります。
それは、離婚歴のある戸籍の筆頭者と結婚して相手の氏を名乗る場合で、既にある戸籍に入ることになるので「入籍」になります。
離婚しても相手が筆頭者の戸籍に残り続けているため、再婚すると自分はその戸籍に入ることになるので法律上「入籍」になります。
入籍と結婚は法律上意味が異なりますが、なぜ「入籍する」という表現が多く使われているのでしょうか。
正確な理由はわかりませんが、昔は結婚することは女性が男性の家に入るという印象が強かったことが1つの原因として考えられています。
また、テレビや新聞などでも芸能人や有名人の結婚報道が出るときに、「結婚されました」ではなく「入籍されました」という言葉が使われることが多いです。
そのため、「結婚」は「入籍」と意味が同じであるというイメージが強くなったのでしょう。
□入籍と結婚式はどちらが先なのか？
入籍するタイミングは、結婚式の前・同日・後の3パターンですが、タイミングに決まりはないので好きなタイミングで入籍すると良いでしょう。
ただし、地域や実家の慣習に合わせたい場合は、親に相談することをおすすめします。
まずは、結婚式の前に入籍を済ませてしまっている場合について紹介します。
入籍する際は、戸籍謄本等の書類を事前に用意しておいたり、手続きや準備に時間がかかったりするため、多くの方は先に入籍してから結婚式を挙げています。
また、結婚する前に子供ができたので、入籍だけでも先に済ませたいというケースもあるようです。
次に、結婚式の後に入籍する場合についてです。
結婚式を行った後で焦ることなく入籍準備を行いたい方や旧姓の苗字のままバージンロードを歩きたい方は、結婚式の後のタイミングで入籍することをおすすめします。
最後に、入籍と結婚式を同日に行う場合についてです。
結婚記念日を1つにしたい方が多く、そのような方々にとって、入籍と結婚式を同日にすることは、結婚記念日を覚えやすく忘れづらいというメリットがあります。
ただし、スムーズに進めるために事前に準備が必要で、提出する際に不備があると記念日を統一できないので、事前に役所で記入漏れや必要書類をチェックしてもらうと良いでしょう。
□入籍日や結婚記念日はいつになる？
上記で、結婚式と入籍する日が同じであれば結婚記念日を覚えやすいというお話をしましたが、入籍日や結婚記念日はいつになるのでしょうか。
決まったルールがあるわけではありませんが、結婚記念日を決めるパターンは3つあります。
それは、婚姻届を提出した日つまり入籍した日、結婚式を挙げた日、結婚式と入籍をした日の3パターンです。
婚姻届の提出は、2人が出会った日や付き合った日、どちらかの誕生日など2人のこだわりで決められるので、日にちにこだわりがある場合は入籍日を結婚記念日にすると良いでしょう。
結婚式を挙げた日を記念日にすると、毎年結婚式のことをあらためて思い出せるでしょう。
結婚式と入籍を同日にすると、記念日で迷うことはありませんが、婚姻届に不備があると受け取ってもらえない可能性もあるため、不備がないかの確認はしっかり行いましょう。
結婚記念日は、一年に一度しか訪れない非常に大切な日です。
こだわりをもって、記念日を決めることも一つの方法かもしれません。
□まとめ
今回は、入籍と結婚の違いと記念日はいつになるのかについてご紹介しました。
細かい話ではありますが、入籍と結婚が指す意味は少し異なります。
それぞれの意味を理解しつつ、2人にとっての記念日をいつにするのか決めることをおすすめします。
