結納は日本の伝統的な儀式であり、結婚への一歩を示す重要な行事です。
しかし、多くのカップルやそのご家族は、結納の準備や進行について不安や疑問を抱えています。
そこで、この記事では結納に必要な物品、適切な服装、そして当日の流れについてご紹介します。
□結納準備の基本！必要な品目と相場
結納には、伝統と格式を重んじる日本の文化が色濃く反映されています。
結納品や結納金、婚約記念品など、地域や両家のしきたりに沿って手配する必要があります。
ここでは必要なものとその相場の金額をご紹介します。
1:結納品
結納の儀式で交わす結納品は、縁起物の寿留女(するめ)や子生婦(昆布)などの縁起物です。
全国平均で約10万8000円とされるこの結納品ですが、品数や品目は地域によって異なります。
そのため、事前に両家でしっかりと相談し、互いの意向を尊重した準備が必要です。
2:結納金
結婚の準備金として男性側から女性側へ贈られるものが結納金です。
結納品にかかる費用と同じく地域によって大きく異なりますが、全国平均で約98万8000円とされています。
3:婚約記念品・結納返し
婚約記念品として男性から女性へ贈られるのは、多くが婚約指輪で、その平均金額は約35万8000円です。
また、女性側から男性側への返礼品(結納返し)も用意される場合もあり、腕時計やスーツが人気で、平均金額は約13万4000円となっています。
これらの品々は、結納の儀式において重要な役割を果たし、両家の結びつきを象徴します。
結納を控えるカップルや家族は、必要な品目をチェックし、スムーズで心温まる結納を迎える準備を進めましょう。
□結納にふさわしい服装
結納は、お祝いの席であると同時に、両家の格式を示す場でもあります。
そのため、服装選びはこの特別な日の重要な一部といえます。
ここでは、新郎新婦と両親の服装についてご紹介します。
1:新郎新婦の服装
新婦は上品さのあるワンピースで良いです。
色は明るめで華やかなものを選び、スカートの丈はひざが隠れる長さが望ましいです。
お辞儀をする場面が多いため、髪の毛は顔にかからないようにまとめ、アクセサリーも短めにすることがポイントです。
新郎はスーツを着用します。
ネクタイは華やかなものが好まれ、シャツは清潔感のある白色を選びましょう。
和室での式の場合、靴を脱ぐため、新品の靴下を用意することも忘れないようにしましょう。
2:両親の服装
母親は、上品なワンピースやセットアップを選び、コサージュやブローチで華やかさをプラスします。
ただし、新婦より派手にならないよう配慮が必要です。
新郎の父親はスーツを着用し、新郎より派手にならないネクタイを選ぶと良いでしょう。
3:共通の注意点
靴は磨いておくことが重要です。
また、和室での結納の際は、履いてきた靴を脱いで部屋に入るため、靴の中敷きも綺麗にしておくことがマナーとされています。
女性は、ストッキングの上から白い靴下を履くことを推奨されています。
これは、結納品を受け渡す際に、床を清潔に保つための配慮です。
結納における服装は、このように細部にわたって気を配る必要があります。
これらのポイントを押さえ、お互いの家族に敬意を示せる服装を選びましょう。
□結納当日の流れ
結納当日は、さまざまな習慣とマナーが絡み合い、特別な一日になります。
ここでは、結納当日の主な流れと、それぞれの段階でのポイントをご紹介します。
1:結納品の設置
自宅で行う場合、男性側が女性宅に結納品を持参し、和室や洋室に応じた場所に設置します。
結納品は、美しく飾り付けられ、儀式の重要な要素となります。
料亭やホテルなど外部の場所で行う場合、結納プランが用意されていることが多く、飾り付けもサポートしてもらえます。
2:部屋の入室と席次
男性側が先に部屋に入り、女性側が続きます。
席次は、上座から新郎、新婦、それぞれの父親、母親となりますが、両家の意向により変わる場合があるので、事前に確認が必要です。
3:あいさつと結納品の交換
男性側の父親、または代理の母親が開始のあいさつを行い、結納品の交換が始まります。
女性側も受け取りのあいさつを行い、相互に結納品を交わします。
4:両家のあいさつとお祝い膳
結納品の交換が終わると、男性側の父親が結びのあいさつをし、女性側の父親も返礼のあいさつを行います。
これにより、結納の儀式は滞りなく終了します。
結納の儀の後は、お祝い膳を囲んで、両家の親睦を深めます。
この時、お互いの家族との会話を楽しみ、新たな絆を築く良い機会となります。
□まとめ
この記事では、結納に必要な物品の選び方、適切な服装、そして当日の流れについてご紹介しました。
結納品の準備から服装の選定、当日の進行に至るまで、細部にわたって丁寧な準備と配慮が求められます。
ご紹介したポイントを押さえ、これから始まる新しい生活の門出として、大切な一歩を歩みましょう。
