結婚式という、人生の中で最も華やかで感動的な瞬間が終わった後、新婚カップルが直面するのが「お礼」の問題です。
この問題は決して小さなものではありません。
なぜなら、結婚式に参加したゲスト、特に職場の上司から親しい友人、さらには親族まで、多くの人々に感謝の意を示す必要があるからです。
お礼の方法は一様ではなく、相手や状況によって最適な方法が異なります。
そこで本記事では、相手別のお礼の方法やお礼状のタイミング、マナー、そしてお礼状を書く際のポイントと注意点についても深く掘り下げていきます。
□結婚式後のお礼の方法とは？
一口にお礼状を送ると言っても、送る相手によってお礼の方法はさまざまです。
1.職場の上司・先輩・後輩・同僚へのお礼
職場の人々に対するお礼は非常に重要です。
直接会って伝えるケースが多いですが、それだけではなく、手紙やはがきでお礼状を送る人も少なくありません。
特に上司や先輩に対しては、その感謝の度合いをしっかりと表現する必要があります。
また結婚式で特別な役割を果たしたり、例えば司会やスピーチをしてくれたりした先輩や上司には、その労をねぎらう形で特別なお礼をすることが推奨されます。
その際、お礼の品物や言葉選びにも気を使いましょう。
2.友人へのお礼
友人に対するお礼は、直接会う方法とメールでのお礼が半々という実情です。
しかし、その中でも特に親しい友人や結婚式で何らかの役割を果たしてくれた人には、早めにお礼を伝えることが大切です。
その際、一緒に過ごした時間や共有した思い出を振り返りながら、感謝の言葉を述べるとより心に響きます。
そうすることで、より仲が深まり今後も良い関係を築けやすくなります。
3.両家の親へのお礼
親に対するお礼は、直接会って伝えるのが一般的です。
しかし、遠方に住んでいる場合や、当日忙しくて時間が取れない場合は、後日改めてお礼を伝えることが望ましいです。
その際、親がどれだけ自分たちのために尽力してくれたかを思い出し、その感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。
両家の親へのお礼は、本人に対するイメージにも関わるので、慎重かつ丁寧に行いましょう。
4.親族へのお礼
親族に対しては、はがきや電話でお礼を伝えるのが一般的です。
特に年配の親戚に対しては、メールよりもはがきや電話が適しています。
また、親族が結婚式で特別な役割を果たしてくれた場合、その労をねぎらう形で特別なお礼をすることが推奨されます。
親族も今後関わる可能性がある方々なので、丁寧にお礼をしましょう。
□結婚式後のお礼状のタイミングとマナー
結婚式後のお礼状のタイミングやマナーはどのようなものがあるのでしょうか。
知らないと恥ずかしい思いをするかも知れないため、あらかじめ知っておきましょう。
1.参列ゲストへのお礼状
参列してくれたゲストに対するお礼状は、結婚式後1週間以内に送るのがマナーとされています。
特に主賓や乾杯の発声をしてくれた人、さらには遠方からわざわざ来てくれた人には、速やかにお礼を伝えるべきです。
その際、どれだけその人の存在が自分たちの結婚式を特別なものにしてくれたかを強調しましょう。
出席して良かったと思われるようなお礼にするとベストです。
2.出席していないゲストへのお礼
出席していないが、お祝いを送ってくれたゲストには、お礼状とお祝い返しを1カ月以内に送るのが一般的です。
その際、その人がどれだけ自分たちを思ってくれているかを感じ、その感謝の気持ちをしっかりと伝えましょう。
3.祝電を送ってくれた人へ
祝電を送ってくれた人には、3日以内にお礼を伝えるのがマナーです。
結婚式が終了して一息ついたタイミングでお礼をしましょう。
特に高額な祝電を送ってくれた場合は、その感謝の度合いをしっかりと表現し、お祝い返しも検討すると良いでしょう。
□お礼状を書く際のポイントと注意点
1.お礼状の形式
お礼状は封書で送るのが正式です。
特に目上の人に送る場合は、便箋を2枚重ねにするとより丁寧です。
また、封筒には手書きで住所を記入すること、そして切手は角度を揃えて貼るなど、細部にわたるマナーも忘れずに行いましょう。
2.筆記具の選び方
お礼状はできるだけ自筆で書くことが推奨されています。
特に目上の人には、ボールペンではなく、毛筆や万年筆を使用すると良いでしょう。
筆記具の選び方1つにも、感謝の気持ちが表れます。
3.自分の言葉で感謝を
お礼状は何よりも「気持ち」を伝える手段です。
マナーを意識しすぎて気持ちを伝えられないことが最も良くないお礼です。
そのため、堅苦しくなりすぎず、自分の言葉で感謝の意をしっかりと伝えましょう。
その際、相手がどれだけ自分たちの結婚式を盛り上げてくれたかを思い出し、その感謝の気持ちを具体的に述べると感謝の気持ちが伝わりやすいでしょう。
□まとめ
結婚式後のお礼は、相手や状況に応じてさまざまな形があります。
この記事で紹介した多くのポイントやマナーを参考に、感謝の意をしっかりと伝えてください。
そして、お礼の形は多様ですが、その背後にある「感謝の気持ち」が最も重要です。
どの方法を選ぶにせよ、その気持ちを忘れずに、新たな人生のスタートを切ってください。
そして、その感謝の気持ちが、新婚生活をより豊かなものにしてくれることでしょう。
