朝起きた時、手がパンパンにむくんで指輪が抜けなくなったり、指が太く感じたり…そんな経験はありませんか。
寝起きに手のむくみを感じるのは、決して珍しいことではありません。
しかし、その原因は様々で、放置すると健康に悪影響を及ぼす可能性も。
一体、なぜ寝起きに手がむくむのでしょうか。
そこで今回は、その原因と対策について解説します。
寝起き手のむくみの原因
心臓・腎臓の病気
心臓や腎臓の機能が低下すると、体内に水分が溜まりやすくなります。
心臓は血液を全身に送り出すポンプの役割を担っており、その機能が低下すると、血液の循環が悪くなり、手足に水分が溜まってむくみが生じます。
腎臓は体内の老廃物や余分な水分を尿として排出する役割を担っており、腎臓の機能が低下すると、水分が体内に蓄積され、むくみが発生します。
特に、全身性のむくみは心臓や腎臓の疾患が疑われるため、注意が必要です。
朝起きた時に手のむくみを感じ、同時に息切れや胸痛、尿量の減少などの症状がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
肝臓の病気
肝臓は、血液中のアルブミンというタンパク質を生成する重要な役割を担っています。
アルブミンは、血液中の水分を血管内に留めておく働きがあり、このアルブミンが不足すると、血管から組織液が漏れ出しやすくなり、むくみが発生します。
肝臓の機能が低下すると、アルブミン生成量が減少し、全身性のむくみ、特に手足のむくみが現れる可能性があります。
肝機能障害を指摘されている方は、手のむくみに注意し、定期的に医療機関で検査を受けましょう。
自律神経の乱れ
自律神経の乱れは、血流やリンパの流れを阻害し、むくみを招きます。
交感神経と副交感神経のバランスが崩れると、血管の収縮と拡張がうまくいかなくなり、血行不良に繋がります。
また、リンパの流れも滞り、老廃物が体内に蓄積されるため、むくみやすくなります。
特に、夜間に水分が体内に溜まりやすい状態が続くと、朝起きた時に手のむくみが顕著になる場合があります。
睡眠不足やストレス、不規則な生活習慣などが自律神経の乱れを招くため、改善を心がけましょう。
寝起き手のむくみの対策
医療機関への相談
手のむくみが続く場合、または他の症状を伴う場合は、医療機関への受診が不可欠です。
医師は、問診や検査を通じて、むくみの原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。
心臓や腎臓、肝臓の疾患が原因の場合、早期の治療開始が重要です。
また、むくみが薬の副作用によるものかもしれない場合も、医師に相談しましょう。
生活習慣の改善
睡眠不足やストレス、不規則な生活習慣は、自律神経の乱れやむくみの原因となります。
規則正しい生活を送り、十分な睡眠時間を確保しましょう。
また、ストレスを軽減するための工夫も大切です。
軽い運動や趣味、リラックスできる時間を作るなど、自分に合った方法を見つけることが重要です。
食事は、塩分を控え、カリウムを多く含む食品を摂取することで、むくみ予防に繋がります。
むくみ解消法
手のむくみは、マッサージやストレッチによって改善できる場合があります。
手の指を一本ずつ丁寧に伸ばしたり、手のひらを優しく揉みほぐしたりすることで、血行促進効果が期待できます。
また、温かいタオルで手を温めるのも効果的です。
入浴時などに、ぬるめのお湯に浸かり、全身を温めることで血行が促進され、むくみ解消に繋がります。
まとめ
寝起き手のむくみは、心臓・腎臓・肝臓の病気、あるいは自律神経の乱れなどが原因で起こる可能性があります。
むくみが続く場合、または他の症状を伴う場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
生活習慣の改善、マッサージやストレッチなどのむくみ解消法も効果的です。
日頃から健康的な生活を心がけ、むくみの予防に努めることが重要です。
早めの対処で、快適な日々を取り戻しましょう。
