現在、遠距離恋愛をしていて、入籍後もしばらくは一緒に住まない予定の方や入籍後も別居を検討している方もいらっしゃることでしょう。
「遠くに住んでいるけれど、入籍だけ先にしたい」と思われている場合もあるかもしれません。
今回は、結婚相手が遠くにいるときの入籍の準備、入籍後も別居を続ける別居婚について解説します。

□遠くに住んでいるものの、入籍だけ先にしたい!
結婚相手が遠くに住んでいて入籍をしたい場合、どんな準備をしたら良いのかわからない方もいらっしゃることでしょう。
ここでは、結婚相手が遠くにいるときの入籍の準備をご紹介します。
・印鑑は2人分準備する
婚姻届を書いて役所に提出しようとしても、書類に不備があれば受理できません。
訂正印はあればその場で訂正して提出することができるため、婚姻届を提出するときは、2人分の印鑑を準備しましょう。
・戸籍謄本を準備する
結婚相手が遠くに住んでいる場合、婚姻届を本籍地以外に提出することもあるでしょう。
本籍地以外に婚姻届を提出するときは、戸籍謄本が必要です。
本籍地に戸籍謄本を取りに行けないときは、郵送で取り寄せたり、近くの役所で取り寄せを申請したりしましょう。
・本人確認書類を準備する
運転免許証やマイナンバーカードなどの顔写真の含まれている本人確認書類を準備します。
婚姻届の提出には、提出者の本人確認書類を求められます。
□入籍後も別居を続ける場合
入籍後も別居を続けることを検討されている方もいらっしゃることでしょう。
ここでは、別居婚のメリットとデメリットをご紹介します。
*別居婚のメリット
1.自由であること
入籍して一緒に住み始めると、寝る時間や起きる時間、食事の時間などを共有するようになります。
別居婚ではそれがないため、自分の好きなタイミングで生活できます。
2.新鮮さを保てる
入籍しても、生活している環境は今までと変わらないため、ずっと恋人同士のような感じで過ごせます。
3.他のことに没頭できる
仕事や趣味などに没頭できます。
一緒に住むと束縛されて没頭できないということがあるかもしれませんが、別居婚ならそんなことはありません。
*別居婚のデメリット
1.お互いの努力が必要
2人ともが時間を作って、自分たちが会おうとしない限り顔を合わせることがありません。
相手への気持ちが冷めてしまうと、夫婦関係も終了となってしまう可能性があります。
お互いに尊重し合って、夫婦関係を続ける努力が必要です。
2.費用がかかる
別居婚は、生活費が2倍かかることから費用がかかります。
家賃や光熱費も一緒に住んだ場合よりも負担が大きくなってしまうため、経済的ではありません。
3.浮気の可能性が高まる
別居婚では、一緒に住むよりもお互いがどんな生活をしているのかが見えにくいです。
浮気の可能性が高まる場合があります。
4.子どもが寂しいかもしれない
現在では夫婦一緒に住んでいる家庭が多いため、子どもができても別居婚を続けると、子どもはどうしてお父さんとお母さんが一緒に暮らさないのかを理解できず、寂しく感じてしまうかもしれません。
別居婚にはメリットもありますが、経済的な問題や子ども、浮気の可能性などさまざまなデメリットもあります。
しっかりと吟味した上で決めることをおすすめします。
□別居婚の婚姻届の書き方
「別居婚だったら婚姻届をどうやって提出するのだろう?」と悩まれている場合もあるかもしれません。
しかし、別居婚の場合でも一緒に住む場合と同じ用紙に提出するため、大きな違いはありません。
婚姻届に記載する内容は以下の12個です。
・氏名と住所
・世帯主の氏名
・本籍
・父母の氏名
・父母との続き柄
・婚姻後の夫婦の氏
・新しい本籍
・同居を始めたとき
・世帯の主な仕事
・夫婦の職業
・届出人署名押印
・連絡先
別居婚でも、同じ用紙で提出することから大きな違いはありませんが、注意する点がいくつかあるためご紹介します。
1.住所
婚姻届には氏名と生年月日の下に住所を記載する欄があります。
この住所は現住所を記載するため、夫と妻で異なる住所で問題はありません。
2.世帯主の氏名
住所の下に書く世帯主の氏名は、自分が現在住んでいる家の世帯主を記載します。
世帯主は住民票に記載されているものを書くため、夫と妻で異なる世帯主で問題はありません。
3.新しい本籍
本籍地は住民票に登録されている住所とは違います。
別居婚でも、どこか1ヶ所の本籍地を決めなければなりません。
多くの人は、実家の近くやこれから住む場所を本籍にします。
本籍はどこにしても問題はありませんが、戸籍謄本をとるときに本籍地の役所まで取りに行く必要があります。
取りに行きやすい場所を本籍とすることをおすすめします。

□まとめ
結婚する相手が遠くに住んでいる場合でも、先に入籍だけすることはできます。
入籍届も同居婚の場合と同じものを提出するため、特に気を配る必要はありませんが、印鑑2人分や戸籍謄本、本人確認書類を準備しておくとよりスムーズに入籍ができるでしょう。
書き方もほとんど変わりませんが、住所や世帯主の氏名、本籍の場所などに注意して書くと良いかもしれません。








