この記事を読んでいる方の中には、もうすぐ入籍を控えている方もいらっしゃることでしょう。
入籍をするのは楽しみであるものの、入籍後の手続きを考えると少し億劫に感じてしまう場合もあるかもしれません。
今回は、入籍後の手続きをしなかったらどうなるのかを解説し、入籍後に必要な手続きと手続きをするときのおすすめの手順をご紹介します。

□入籍後に手続しないとどうなる?
入籍後には、保険証や免許証、マイナンバーカードなどの身分証明書の名前や住所を変更するだけではなく、他にもパスポートや銀行口座、クレジットカードなど、さまざまな手続きを行う必要があります。
手続きしなければならないものが多く、手続きを億劫に感じたり、手続きし忘れがあったらどうしようかと心配したりする方もいらっしゃることでしょう。
ここでは、しなければならない手続きごとに、手続きしなかったらどうなるのかをご紹介します。
・金融関係の手続き(銀行口座やクレジットカード)
金融関係の手続きは生活に直結するため、忘れると大変です。
たとえば、勤めている会社に苗字が変わったことを報告したものの、銀行口座の名前を変更していなければ、名前が一致せずに給料が振り込まれないということも可能性として考えられます。
また、クレジットカードにおいては、カードの名義を新姓に変更していないのに、使ったときに新姓でサインしてしまうと、決済できないこともあります。
・資格の手続き(国家資格や公的資格)
変更手続きができていなければ、変更手続きできなかった経緯を聞かれたり、遅延理由を書かなければならなくなったりします。
資格を持っている方は早めに名義変更をしましょう。
・日常生活の手続き(スマートフォンや車)
所有しているモノの名義変更をしていない場合、もしモノの修理が必要になった場合に、名義が合っていないことからすぐに修理できないことがあります。
入籍後の手続きをしなかった場合、以上のようになります。
すぐには生活に影響が出ないだろうと感じてしまうかもしれませんが、今後の生活に支障が出る可能性もあるため、早めに手続きをすることをおすすめします。
□入籍後に必要な手続き
ここまで、入籍後の手続きをしなかったらどうなるのかを解説しました。
しかし、そもそもどんな手続きをしなければ良いのかよくわからない方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、入籍後に必要な手続きをご紹介します。
*役所で必要な手続き
入籍後には、住民登録をしている市区町村の役所で行う手続きがいくつかあります。
役所の手続きは、準備をすれば1日で終えられます。
また、市区町村によって必要なものが変わることがあるため、住民票のある市区町村の手続きを確認しましょう。
1.婚姻届
婚姻届は、本籍地か所在地の市区町村に提出します。
記入済みの婚姻届と戸籍謄本、本人確認書類を持っていきます。
2.転出届
入籍後に引っ越しを行う場合、引っ越し前の住所の市区町村の役所で提出します。
手続きは引っ越し前後の14日以内と決められているため、注意が必要です。
3.転入届・転居届
引っ越し後の住所の市区町村の役所で提出します。
転入届は他の市区町村から引っ越した場合に必要で、転居届は同じ市区町村内に引っ越した場合に必要です。
この手続きも引っ越し前後の14日以内と決められています。
4.印鑑登録
住民票のある市区町村の役所で行います。
委任状があれば、代理人を立てて手続きすることもできます。
5.保険証
保険証も住民票のある市区町村の役所で行います。
国民健康保険証は、世帯主と該当者が同じ世帯であることを確認しないと、新たな保険証が発行できません。
そのため、婚姻届受理証明書を持っていくとすぐに発行できます。
6.年金
年金は、マイナンバーと基礎年金番号が結びついている場合は手続き不要です。
結びついていない場合は、住民票のある市区町村の役所に変更届を提出します。
7.マイナンバーカード
住民票のある市区町村の役所で行います。
手続きは、氏名が変更された日から14日以内に行わなければなりません。
*会社で必要な手続き
・会社規定の結婚届
入籍後の報告として提出します。
一緒に住民票の提出をしなければならない会社もあるため、会社に確認しましょう。
・保険証
会社が加入している健康保険は、氏名と住所の変更をすぐに行います。
・社会保険
厚生年金のような社会保険も、氏名と住所の変更をすぐに行いましょう。
役所や会社で行う必要な手続きは以上ですが、他にも生活に関わる運転免許証やパスポート、銀行口座、クレジットカード、生命保険、携帯電話、公共料金などの変更手続きも行うことをおすすめします。
□手続きのおすすめ手順
入籍後の手続きは以上のように、数多くあります。
億劫に感じている方は、効率的に手続きを行うために、手続きする順番を工夫すると良いかもしれません。
役所の手続き、運転免許証の手続き(警察署)、金融機関の手続き、カードや保険の手続きの順番で行うとスムーズです。

□まとめ
入籍後に行わなければならない手続きは多くあり、大変に感じる方もいらっしゃることでしょう。
しかし、手続きを怠ると今後の生活に影響を及ぼす場合があります。
手続きを行う順番を工夫してスムーズに手続きを進めましょう。








