結婚式に招待されると、多くの方が抱える悩みの一つがテーブルマナーです。
特に、結婚式の披露宴では、フレンチスタイルのフルコースが提供されることが多く、テーブルマナーへの不安を感じる方は少なくありません。
披露宴でのテーブルマナーは、ただ食事をするだけではなく、周りに与える印象にも影響を及ぼします。
この記事では披露宴で必要とされる基本的な結婚式のテーブルマナーと、よくある疑問についてご紹介します。
□基本から理解する結婚式テーブルマナー
結婚式の披露宴において、適切なテーブルマナーは、自分自身の印象を良くするだけでなく、他のゲストや新郎新婦にも敬意を示すことにつながります。
ここでは、披露宴での基本的なテーブルマナーについてご紹介します。
1:左側から座る
着席する際は、通常、左側から座ることがマナーです。
これにより、他のゲストとの身体的な干渉を最小限に抑えられます。
2:バッグの置き場所
バッグはテーブルの上ではなく、イスの背もたれと背中の間に置くのが適切です。
大きなバッグの場合は、右側の足元に置くことでサービススタッフの動きを妨げません。
3:ナプキンの使い方
食事を始める前に、ナプキンを膝の上に広げます。
タイミングとしては乾杯の後に広げることが一般的です。
途中で席を外す際は、ナプキンをイスに掛けておき、食事が終わった際は、少し崩した状態でテーブルの上に置きます。
4:カトラリーの扱い方
カトラリーは外側から順に使い、食事の途中で一時的に置く際は、八の字形に置くと良いです。
食事が終わったら、ナイフとフォークを平行にして、皿の3時から4時の方向に置きます。
5:ドリンクの受け取り方
ドリンクが注がれる際は、グラスを持ち上げないようにします。
不要な場合は、手で軽くグラスを覆い、サービスを拒否するシグナルを送ります。
これらの基本を押さえておけば、披露宴でのテーブルマナーに自信を持って参加できるでしょう。

□食事中のマナーとペースの合わせ方
披露宴の食事では、単に美味しく食べることだけではなく、周りのゲストとの調和も大切です。
ここでは、食事中のマナーと他のゲストとのペースを合わせるコツについてご紹介します。
1:食事のペース
食事は、全員に料理が運ばれた後に始めるのが基本です。
特に、上座の方が食べ始めたのを見計らってから食べ始めると良いでしょう。
食事のペースは、同席の他のゲストと合わせることがマナーとされています。
急いで食べたり、遅れて食べたりするのは好ましくありません。
2:パンの食べ方
パンは、メイン料理と一緒に食べるのが基本です。
パンを食べすぎてメイン料理を食べきれない、という状況は避けましょう。
また、ソースにパンをつけて食べる行為はフォーマルな場では控えるのが適切です。
3:スープの飲み方
スープを飲む際は、スプーンを手前から奥へ動かしてすくい、静かに飲みます。
フーフーと息を吹きかけるのはマナー違反です。
また、スープを飲む際にお皿を傾けるのも避けましょう。
4:メイン料理の食べ方
メイン料理は、小さく一口サイズに切り分けて食べます。
最初にすべてを切り分けるのではなく、食べ進むにつれて切り分けるのが良いでしょう。
これにより、食事の進行がスムーズになります。
これらのマナーを守ることで、披露宴での食事がより楽しく、快適なものになります。
他のゲストとの調和を意識しながら、食事を楽しんでみてください。

□よくある疑問とその対処法
披露宴でのテーブルマナーに関しては、ゲストが抱える疑問や不安が多々あります。
ここでは、よくある質問とそれに対する適切な対応方法をご紹介します。
1:カトラリーやナプキンを落とした場合
ナイフやフォーク、ナプキンを落としてしまった場合は、自分で拾わずにスタッフに知らせましょう。
このとき、周りのゲストに簡単にお詫びをすると良いです。
2:箸を使用したい場合
ナイフやフォークが不慣れな場合、特に高齢者や子供がいる場合は、箸の使用を依頼しても問題ありません。
ほとんどの会場では箸を準備しています。
3:ペーパーアイテムの扱い
テーブルに置かれたメニューカードやメッセージカードは、新郎新婦からの贈り物です。
座席について内容を確認したら、食事が始まる前にバッグや引き出物袋に入れて、持ち帰りましょう。
4:パンのおかわり
パンは基本的に付け合わせです。
おかわりは、パンを配っているスタッフがいる場合に限ります。
食べきってしまったからといって追加を注文するのは避けましょう。
5:食べきれない場合
食べきれない場合や苦手な食材がある場合は、残しても問題ありません。
ただし、スタッフに一声かけてお皿を下げてもらうことが礼儀です。
これらの対処法を知っておくと、披露宴での不測の事態にも冷静に対応できます。
□まとめ
今回は、披露宴での基本的なテーブルマナー、食事中のマナーとペースの合わせ方、そしてよくある疑問とその対処法についてご紹介しました。
テーブルマナーは、自分自身の印象を良くするだけでなく、他のゲストや新郎新婦への敬意を示す大切な要素です。
事前にこれらのポイントを押さえておくことで、披露宴での不安を軽減し、安心して楽しめるでしょう。








